今年私が心を揺さぶられた曲

御無沙汰しております。じゅりんです。

 

晦日に病院で1時間以上待たされた末インフルエンザA型の診断を受け家族から隔離されるという人生史上1番寂しい年末を過ごしております。あと数分で今年終わるじゃん...と焦りながらこの記事を書き終えようとしています(全部書き終えた上でこの冒頭の文を書いてる)。

 

今年はK-POPというジャンルに縛らず私が心を揺さぶられた楽曲というタイトルで書いてみました。たった5曲ですが5曲とも私の2019年を彩った大好きな曲です。愛を込めて書きました。お暇な方は読んでくださると嬉しいです。

 

 

 

・LOONA / Satelite

 

https://music.apple.com/jp/album/satellite/1453510726?i=1453510729&at=10l8JW&ct=hatenablog

 

とりあえず1発目はこれです。る〜なはソロ活動をしていた頃から良曲が沢山生み出されていますが、その中でも私はこの曲が1番好きだし、単にこの類の曲が私の好みっていうのもあるのですがリリースした当時は本当に沢山聴きまくりました。コンサートのオープニングで歌われた曲で、あの時の感動が忘れられません。

 

 

自分のツイート遡ったら2月の時点で今年の10曲に入れるとか言ってて笑った

 

る〜なは、これまで休まずソロ活動から完全体デビューまで駆け抜けてきましたが、2月以降失速が見え、今年は惜しい1年だったなと思います。でも2月に出した、タイトル曲Butterflyを含めたアルバム'XX'の活動ではる〜なの無限の可能性を感じさせることが出来ていたし、あの完成度の高いステージはファン以外の層にも衝撃を与えたのではないでしょうか。

 

とにかく大人の事情に振り回されてるメンバー達が不憫でならないので報われてほしい、こんなにもポテンシャルに溢れたグループなので、来年はもっともっとそれを自分達だけの色として表現出来る機会が増え、そしてそれがちゃんと評価される1年になってほしいです。

 

 

・ずっと真夜中でいいのに。/ Dear Mr 「F」

 

 

今年初め頃、関ジャムで「脳裏上のクラッカー」という曲が紹介されていたのを見て初めて存在を知り、そこから今年1年ずとまよの曲を沢山聴きました。

 

どの曲もハズレなしの名曲なのでこの記事ではどれを書こうかと迷いましたが、Dear Mr 「F」が好きなので、ぜひ皆さんにも聴いてほしくて書きます。

 

ずっと真夜中でいいのに。というアーティスト名ということもあり、交じり合うことのできない朝と夜の世界、そこに生きる少女とF、という設定のようですが、同じ世界に住んでいても、'住む世界が違う'と感じる場面って少なからずあって、架空の世界の話というよりは現実味を帯びた歌詞だなと感じます。だから自分と重ね合わせて共感出来る。

 

私は特に2番Aメロの

空気は読み書きできずに 吸って吐いて返した

居場所を決めたせいで 凹んで嵌まって

抜け出せなくなった

という歌詞が好きで、空気を読むという言葉自体が当たり前の中でこの歌詞書けるのすごいなあと思ったし、居場所を決めたせいで..の部分は、中高時代の'仲良しグループ'とかクラスのカーストに囚われていた時を思い出しました。そこにいると楽しいどころかむしろ心苦しくなってしまうのに、居場所を決めたせいで、そこを抜けると自分の居場所がなくなってしまうんじゃないかと不安になり抜け出せなくなる。そこにいなきゃいけない必要なんてないのにね。

 

この歌詞の意味が分かる日本人でよかった。この曲に限らず、ずとまよの楽曲は全部素敵で歌詞も秀逸なので是非聴いてください。

 

 

・PRODUCE101JAPAN / YOUNG

 

 

今年のアイドル界隈を振り返ったときに、個人的に真っ先に日プが思い浮かびます。そのくらい自分自身もハマったし、J-POPとK-POPが融合し新たな化学反応を起こした企画だったと思います。

 

この企画のニュースを初めて見たときは、ついにか、まじか...となったし、楽しみよりも、日本人でしかも一般人ってどうなの?っていう不安の方が大きかったんですけど、いい意味で裏切られました。色々あったはあったけど面白くていい番組だったなあ。言葉が分かるって素晴らしいなと改めて実感した。

 

そして何より良かったのは楽曲のレベルが高かったこと。毎度名曲を生み出しているプデュですが、日プも韓国の現役の作曲家が主となり楽曲制作をしていたのでけ〜ぽの民としては安心して聴けました。韓国生まれの曲を日本の練習生が日本語で歌うことで、日本の新しいアイドル像を提示出来ていたのではないかと思います。

 

YOUNGを作曲したのはSUN/VERSACHOIです。VERSACHOIさんは最近だとTWICEやカンダニエルなどの楽曲制作にも携わっているようですね。こんな素晴らしい曲を日プにくれてありがとうなという気持ち...ちなみにYOUNGのステージは宮島優心くんが大優勝です。

 

JO1、日本のアイドル界に新しい風を吹かす、そして日本に限らず世界中から愛されるグループになってほしいですね。期待してる。

 

 

・ZOC / family name

 

 

今年私が出会い衝撃をうけたアイドルグループのひとつです。大森靖子がプロデューサー兼メンバーとして、'孤独を孤立させない'をコンセプトに個性的なメンバーを揃え活動しています。何をきっかけにZOCを知ったのか忘れてしまったのですが、この曲を初めて聴いたときは涙が出ました。

 

少年院上がりで更生し、子供達を虐待などから守るNPO法人「bae-ベイ-」を設立し代表理事として活動している戦慄かなの。ヤンキー一家で育ちながらも幼い頃からアイドルを志してきた香椎かてぃ。学生時代は学校にほぼ行かずひきこもり、部屋でひとり、アイドルのダンスを見様見真似で踊り磨いてきたダンススキルも持つ藍染カレン。「生ハムと焼きうどん」というセルフプロデュースアイドルとして活動していたが金銭トラブルが原因で解散した西井万理那。そして、'自撮り詐欺'を謳い弱さや病みを曝け出しながらも自分だけの可愛いを追求する姿が同年代女子から多くの共感を受けていた兎凪さやか(未成年飲酒喫煙報道により現在は脱退済み)。

 

こんなにも個性がぶつかりまくってて、どう考えても合致など出来なそうなメンバー達を、それぞれの個性を殺すことなく1つのグループとして完成させる大森靖子は超偉大だと感心するし、アイドルらしからぬ見た目やレッテルの子達が本気でアイドルに向き合っていることが尊くて、応援せずにはいられないなと思ってしまいました。

 

そしてこのメジャーデビュー曲である「family name」も、まさにZOCそのものを謳っているよう。

その名前はもう二度と聞かずに生きていきたい

かわいそう抜きでもかわいいし

私をぎゅってしないなんておかしい

という歌詞に胸が締め付けられます。

 

子供は親を選べない。沢山の愛情を受け育つ子供がいる一方で、それが叶わない子供もいる。残酷なほどにこの世の中はとても不平等で、でも、自分に存在価値を見出だすのは自分だし、familyname(苗字→育ってきた環境)にとらわれず、光を探して前向きに生きていこう。そんなメッセージがこの曲には込められていると感じます。'個性を尊重しよう'という現代の風潮を象徴するようなグループであり、こうしてアイドルが歌やステージを通して訴えかけることで未来が少しでも明るくなればいいな、ZOCにはそういうアイドルでいてほしいなと思います。

 

 

・TWICE / feel special

 

 

この曲は本当に今年1番といっても過言ではないくらい最高で、でもありふれた言葉しか出てこなくて今私は文章を書いては消し書いては消し、、を繰り返しています。

先程書いたZOCもそうですし、ITZYやMAMAMOOなど、自分自身を愛そう、個性を尊重しようと謳うグループが多くの支持を得ていて、今の時代をすごく象徴しているなと感じるのですが、

今までティーンの恋心を謳ってきたTWICEが今年このfeel specialという楽曲を出したことも、すごく意味があるもののように感じます。

デビュー4年目、酸いも甘いも噛みわけアイドル界のトップに立つ彼女達が謳うからこそ、この曲は説得力があり、タイトルの通りものすごく'特別'なのです。

 

アイドルと書いて偶像と読む。実際にアイドルの語源はそうなんですけど、最近はその感覚も変わりつつあるのかなと感じます。アイドルだからとかそうじゃないからとか、そういう線引きをせずに、それぞれが1人の人間として尊重されて、平等で、私たちはみんな同じように特別なんだよ。feel specialはそう伝えてくれているのだと思います。それをこんなにも煌びやかに歌い上げてくれるTWICEがトップに立つ今の時代を生きることが出来てよかった。

 

 

今年私が見てきたアイドル界隈は、明るさよりもアイドル界の闇を感じてしまうような出来事が多かったし、応援している身としても悔しくてやるせなくて、と同時に、アイドルって何だろう?と考えさせられた気がします。理不尽な大人に振り回されて泣くアイドルの姿なんて見たくないし、見知らぬ誰かの言葉に傷つくアイドルの姿も見たくない。来年はアイドルみんなが幸せに活動してほしい、そして全ての人が平等に他人も自分も同じように肯定し合えるような時代になってほしいと願います。